近年、「一度社会に出たけれども、もう一度キャリアをやり直したい」「改めて学んでみたい学問が見つかった」などの理由から、社会人になったあとに大学受験をする方が増えています。
しかし、社会人向けには大学受験の情報は少なく、相談に乗ってくれる人もなかなか周囲にはいないもの。どのように社会人入試を考えばいいのか、どの程度のコストがかかるのか分からないという方も多いでしょう。
また、これから大学を再受験したいという方の中にも、情報をどのように入手すればいいのか途方に暮れている方がいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、社会人が大学受験を狙うためのポイントやかかる費用、社会人入試・再受験に関する情報をまとめてご紹介します。
大学受験を狙っている社会人の方や、これから大学の再受験を検討したいという方はぜひチェックしてみてください!
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これから大学受験を狙う社会人の皆さんは、「若いころよりも記憶力が落ちているから大学受験を考え直すのは難しい」「今の傾向をつかむのが大変」などと漠然と思っていないでしょうか?
もちろん、こういった側面は社会人が大学受験をするうえでのデメリットではあります。しかし、それ以上に社会人が大学受験をするメリットがあるのも事実。
以下では、そういった社会人が大学受験を狙うメリットをご紹介します。
皆さんが18歳やそこらだったころと比べれば、今のほうがよりスケジュール管理がこなれてきたり正確にできるようになっているはずです。
それもそのはず、仕事をしていれば必然的に正確なスケジューリングを行うようになりますし、また高校生や大学生だった当時よりも遊びに対する欲がだんだんと減ってきているのも事実ではないでしょうか。
こういった観点から、高校生や大学浪人生に比べると社会人や再受験生の大学受験では着実に勉強を続けることができると言われています。
学生だったころに自分がどのような仕事をしたいのか、どういった分野を学びたいのか具体的なイメージが持てず、適当な学部学科の大学に入学したり、高卒で就職してしまったという方も多いと思います。
しかし、一度社会に出て働きに出たり、大学に入学してさまざまな学問に触れた後では、自分の将来像はより明確なものとなっているでしょう。
そういった明確なイメージを持って大学受験に臨むのとそうでないのでは、受験に対するモチベーションややる気が明らかに異なります。こういった高いモチベーションが、合格という結果を手繰り寄せることも多いのです。
まだ高校生や大学生だったころは、自分の関わる人の数もそれほど多くはなく、割に狭い世界で生きていたという方も多いのではないでしょうか。
しかし、就職したあとでは関わっていく人の数も段違いに増え、得られる情報の量・質とともに大きくアップします。また、インターネットや人脈の使い方も身につけていくことで、情報へとアクセスすることが比較的容易になれるのです。
こういった点では、より自分のことを俯瞰して見られる、最新の情報を入手しやすいという面で非常に大きなメリットとなります。
次に、社会人が大学受験を狙ったり、再受験を考える場合に抑えておくべきポイントをご紹介します。
大学によっては、社会人や再受験の方々を対象とした「社会人入試制度」を設けているところがあります。こういった試験では小論文や面接を中心として行われる場合が多く、イチから高校範囲の勉強をし直さなくてもいいという点で大きなメリットがあると言えるでしょう。
また、一度4年制大学を卒業している再受験の方には、「学士編入」という道もあります。これは3年次から編入するという方式の入学で、特にやりたいことが決まっている、もう一度学問をやり直したいという方には最適の制度なのではないでしょうか。
社会人の皆さんや再受験の皆さんが大学受験の情報を入手していたころと比べると、今やいろいろな大学受験の制度が変わっています。2020年度から新たに始まる「大学入学共通テスト」などはその最たるものでしょう。
こういった制度の変化などについては、逐一新しい情報を入手していかないと痛い目を見ることがあります。予備校に通う、受験情報をウェブでチェックする、社会人入試・再受験を目指す仲間を探すなどして、最新の情報を瞬時に入手できるようにしておきましょう。
それでは最後に、社会人入試や再受験を狙う際、どのくらいの金額がかかってくるのかを見ていきましょう。
まず、今回は大まかに大学受験対策のための参考書代、予備校費用、受験料がかかってくると見込んで、これらの3つをご紹介していきます。
参考書は1冊1,000円~3,000円ほどで、受験形態などによっても前後しますが、おおよそ合計で10~20冊ほどを購入するのが平均的なようです。費用は2~30,000円ほどかかると見ておけばいいのではないでしょうか。
また、予備校に通うといっても、さまざまな形式の予備校があります。週5日・フルタイムで予備校へ通うのであれば、年100万円ほどかかる可能性もあります。一方で当校のような映像授業の予備校であれば、週1~2日の通学で年間10万円~20万円程度に抑えることも可能です。
受験料は私立大学だと1校あたり2~3万円程度、国立大学だと2万円程度です。センター試験(もしくは大学入学共通テスト)を受験するのであれば、そこに約1万円が加算される見込みとなるでしょう。もし国立大学+私立大学2校を受験するのであれば、だいたい10万円弱がかかる見込みです。
加えて、大学に合格したあとのことも考えなければいけません。学部などにもよりますが、国立大学では入学金・授業料だけで最大年100万円ほど、私立大学ではさまざまな寄付金・施設使用料なども含めて、年200万ほどがかかるとされています。医学部などでは、なんと年500万円もの額がかかるとも言われています。
生活資金はどうするのか、入学金や授業料はどうするのかなど、自分の行きたい大学が必要としている金額を見ながら、貯蓄などと相談して決定する必要があります。
大学に入ったあとの生活費や学費をまかなうのが難しそうであっても、そこで諦めるのはもったいないと言えます。もし自分の学びたいという欲求が本当に強いのであれば、奨学金を借りてみることも考えていいかもしれません。
例えば有名な「日本学生支援機構 貸与型奨学金」では、金利ありとなしの2つの方式で社会人も貸与を申請することができます。月に10万円ほどを借りることが出来るプランもありますので、生活費などを加味するのであればこういったプランも選択肢のひとつとなるのではないでしょうか。
また、他にも各大学ごとに入試成績に応じた授業料の免除や、奨学金の貸与・給付などをおこなっている場合があります。自分の志望する大学のホームページなどから、そういった情報も入手してみましょう。
本記事では、社会人入試や再受験を目指す皆さんのために、社会人入試や再受験のメリット、おさえておくべきポイント、かかる費用などについてご紹介しました。
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