孫文と毛沢東

こんにちは、代ゼミサテライン予備校北千住校です。

いよいよ受験対策も佳境に入る所だと思います。タイトなスケジュールの中、勉強に疲れてくる時期でもあります。利用時間を拡大した北千住校の自習室などをうまく利用してスケジュールのバランスを取り、万全の体調でモチベーションを保つように心がけましょう。

さて、10月10日といえば中国史において2000年以上続いた帝政に終焉をもたらす辛亥革命が始まった日となります。打倒清を目指す大衆運動が続いていた中、孫文が中国国民党を率いて蜂起に成功し、中華民国を建国します。その功績から孫文は現在「中国革命の父」として中華民国(台湾)、中華人民共和国の双方で国父(国家の父)と呼ばれ、尊敬を集めています。

英雄孫文の死後、主導権を争った国民党の蒋介石、共産党の毛沢東は、対日本の戦争中は協力体制を取りましたが、やがて敵対し内戦が始まります。内戦に勝利したのは共産党で、1949年に中華人民共和国が誕生し毛沢東が事実上の覇権を握りました。

そのころ第2次世界大戦終結と共に米ソを中心とした東西冷戦がスタートし、資本主義陣営対共産主義陣営の対立は激しさを増していました。しかし中国共産党は大きくこの対立に加担することなく、共産主義国家の盟主であるソビエト連邦に与することない独自のポジションを保ち、ついにはベルリンの壁崩壊後、制限的に資本主義をうまく取り入れることによって驚異的な経済成長を見せ、現在世界で2番目のGDPを誇る大国へと変貌しました。

孫文と違い「大躍進」政策や「文化大革命」で数千万単位の自国民を犠牲にした事を悪役的に批判されがちな毛沢東ですが、現在は時代の流れを乗り越えた大国中国の復活により、功罪半ばの英雄として認識されているようです。

世界史ワードチェック

・中国国民党:
→1919年孫文が秘密結社「中華革命党」を大衆政党を目指し改称して成立した。孫文の死後は蒋介石が代表の座に就く。

・中華民国政府:
→1949年内戦に敗れて台湾に逃れた蒋介石政権によって樹立。

・中国共産党:
→1921年結成、中国革命を目指した社会主義政党。1949年毛沢東の指導の下、中華人民共和国を樹立

・大躍進:
→毛沢東主導の人海戦術による急速な農工業発展政策。生産意欲の減退により失敗、推計に5000万人程度のばらつきがあるが、最低でも2000万人の餓死者を出した。

・文化大革命:
→一時権力の座から追われた毛沢東が実権奪取のために発動した大衆運動を利用した政治権力闘争・社会文化闘争。社会機能が混乱し、数百万人の犠牲者を出した。