グレゴリウス暦とユリウス暦

こんにちは、代ゼミサテライン予備校北千住校です。

本日10月15日は1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が命じた改暦により新たに誕生した「グレゴリウス暦」をスペイン、ポルトガル、ポーランド等の一部カトリック諸国が初めて採用した日に当たります。フランスやその他のカトリック諸国も数年中に改暦を完了させました。

この改暦まではキリスト教文化圏のヨーロッパ諸国ではユリウス暦が採用されてきました。これは紀元前45年にユリウス・カエサルがエジプトの暦を採用して以来使用されてきたもので、精度に問題があり、暦と実際の季節とのずれが大きくなることで、宗教儀式の日程(イースターの実施日等)を決める際に齟齬を生じるようになったのが改暦の大きな原因となります。

なお、グレゴリウス暦の作成はカトリックのローマ教皇の命によるものであったため、自分たちの宗教儀式の日付をカトリックに決められることを嫌ったプロテスタント諸国での導入は遅れました。しかしその精度の高さはプロテスタントの学者たちも認めるものであり、18世紀までに徐々に浸透していきました。

また、東欧などで優勢な正教会においてはフィンランドを除き未だにユリウス暦を採用しています。これについては修正を加えて現在グレゴリウス暦と2800年まで月日のずれが生じないようになっています。

ちなみに日本においてはグレゴリウス暦が1873年に導入され、多少の修正を経て、現在までそのまま利用されています。自分が普段使っているカレンダーが16世紀にローマ教皇が作ったものだと思うと、なんだか不思議な気がしませんか?

世界史的ワードチェック

・グレゴリウス暦:
1582年にローマ教皇グレゴリウス13世の命により新たに誕生。このころルター等による宗教改革が進展しており、カトリック側もそれに対抗して信仰上・道徳上の刷新を目指していた。この「反宗教改革」に合わせた動きの一つでもある。

・ユリウス暦:
独裁官に就任したユリウス・カエサルが季節のずれを修正するため紀元前45年エジプトの暦を採用。なお、ユリウスはJuly(7月)の語源となった