V9と高度経済成長の終わり

こんにちは、代ゼミサテライン予備校北千住校です。秋の過ごしやすい季節ですね。勉強どんどん進めていきましょう。気がつくと1日誰ともたいした話をしないで机に向かっていた、ということもあると思います。しかしそういったこともきっと今後の人生においては良い経験になっていくはずです。

1973年の今日、プロ野球の読売巨人軍が9年連続してセントラル・リーグの優勝を果たしました。今と違ってクライマックスシリーズがないので、巨人は9年連続して日本シリーズに進出し、そして9年連続して日本一になりました。これを「V9(ブイナイン)」といいます。

現在はJリーグをはじめ他のプロスポーツもあるので、野球人気を実感しにくいところもあると思いますが、昭和時代を象徴する国民的娯楽の一つでした。「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。9年連続で日本一を達成し大人気だった巨人、圧倒的な強さを誇った大相撲の横綱大鵬、かつては高価な食べ物だったが高度成長期に毎日食べられるようになった卵焼き、その3つを合わせたものです。

一方で1973年は高度成長期が終わった年でもあります。10月に発生した第四次中東戦争を受けて石油輸出国機構(OPEC)加盟国が原油価格を引上げ、それによって世界経済が深刻な影響を受けました。加えて、日本列島改造論による公共事業の拡大で地価が上がり、激しいインフレである狂乱物価が発生しました。そして翌1974年は戦後初めて経済がマイナス成長となります。

日本史 Word Check!

・第1次石油危機(1973年):
原油価格の高騰により発生した石油不足。

・日本列島改造論:
新幹線や高速道路によって地方と都会を結び、大都市への人口集中を抑制しながら、工業の地方分散化を促す政策。地価の暴騰した。

・狂乱物価:
石油危機や日本列島改造論によって引き起こされた激しい物価上昇。スーパーに日用品を買いだめする人が殺到してトイレットペッパーがなくなるどして、市民生活に大きな影響が出た。