大暴落 (Great Crash)とWW2

こんにちは、代ゼミサテライン予備校北千住校です。

今日10月29日は1929年ウォール街で10月24日(暗黒の木曜日)から連続して起こった大暴落(The Great Crush)の最後の一日となります。狂騒の20年代のさなか、最大級の繁栄を享受していたアメリカ合衆国とウォール街でしたが、突如すべてが暗転しました。

その中でも壊滅的な下落は28日の月曜日と29日の火曜日に起こりました。この大暴落は1か月続き、一般には世界恐慌のきっかけとされ、それまでに全く前例のない経済不況をアメリカ合衆国と世界に及ぼしました。

世界恐慌が、第一次世界大戦の痛手から復興しつつあった世界の資本主義国家の経済・体制をおおいに揺るがすことになった結果、各国は自由貿易に臆病になり、友好国や植民地のみを優遇するブロック経済化を進めます、そして、ブロック間の対立が激化することで、通商に頼る中小諸国を苦しめることになりました。

例えばアメリカはニューディール政策で公共事業の増加や労働者の権利を認め、更におひざ元のラテンアメリカと共にブロック経済に邁進します。しかし、十分な植民地を持たず経済基盤がぜい弱でブロック化が難しかった、イタリア、ドイツ等の遅れた帝国主義国では独裁化が進み、ファシズム思想が力を持っていきます。日本においても拡張主義が叫ばれ、軍部が力を付けていきます。大恐慌がそのまま第2次世界大戦へと直接つながっていく大きな原因であったことは間違いありません。

ちなみにジョン・F・ケネディ大統領の父親ジョセフは株投資で巨万の富を築いていましたが、この暴落が起きる1年前の1928年に靴磨きの少年から「この株が上がるから買った方がいいよ」と話しかけられたことで、直ぐに全ての持ち株を売り払い難を逃れた、という話がケネディ家の家訓に出てくるそうです。最近ビットコインをTVで芸人が薦めていたような…歴史は繰り返すようですね。

世界史 Word Check!

・ウォール街:
ニューヨーク株式市場や証券会社・銀行が集中するアメリカ金融の中心街。

・「暗黒の木曜日」:
ウォール街で株価が暴落し大恐慌の契機となった1929年10月24日のこと。

・ニューディール:
F.D.ルーズベルト大統領による大恐慌対策のスローガン。放任主義をやめ、連邦政府の権限を強化し、積極的な経済統制を測った。

・ブロック経済:
本国と海外植民地、自治領などが排他的な経済圏を形成すること。自由貿易を破壊、ブロック間に摩擦を生み第2次世界大戦の原因となった。