吉田松陰とアインシュタイン

こんにちは、代ゼミサテライン予備校北千住校です。1859年の今日、安政の大獄で吉田松陰が処刑された日です。安政の大獄は、老中井伊直弼の専制に反対する公家や大名その家臣が処罰された事件でした。対象は100人も及びました。安政の大獄はそのままでは終わらず、これに憤怒した尊王攘夷派の水戸藩士らによって、桜田門外の変が起き、今度は井伊直弼が暗殺されました。

「伊藤博文と松下村塾」でも触れましたが、吉田松陰が教えていた松下村塾では、伊藤博文をはじめその後明治維新で重要な働きをすることになる人物が学んでしました。吉田松陰についてはペリーの船に乗り込んで渡米を試みるなど破天荒なエピソードが残っていますが、教育者としては、生徒のやる気を引き出すことに長けており、その意味でとても能力の高い人物だったと言えると思います。

さて、時代は時代は少し進んで、1905年の今日、ドイツの学術誌にアルベルト・アインシュタインによるE=mc²の式が記された特殊相対性理論の第2論文が掲載されました。これは物理学上の大発見で、その後物質の構造を理解する量子物理学が発展しました。一方でそうした知見は第二次世界大戦中、原爆の開発にも使われていくことになります(マンハッタン計画)。

ちなみに、相対性理論は現代の日常生活だと例えばGPSで使われています。GPSは地球の周辺を回る人工衛星から位置情報を受信して地球上での現在地を知るものですが、人口衛星は非常に早い速度で移動しています。「高速に近づくと時間の流れが遅くなる」という相対性理論によって、地上と比較して1日あたり0.0000286秒時間の遅れが生じます。そこでGPS衛星側の時計を0.0000286秒早く進むように補正することで、衛星の時間と地上の時間を一致させて、現在地を正確に割り出せるようになっているのです。

※アイキャッチは現在の桜田門

日本史 Word Check!

・井伊直弼
1858年、朝廷からの勅許を得られないまま日米修好通商条約の調印を断行。14代将軍を決める将軍継嗣問題では、一橋慶喜を押す一橋派と対立しながら、徳川慶福(よしとみ)を14代性分徳川家茂(いえもち)にすることを決定した。そうした専制に対する反発を安政の大獄で強制排除したが、桜田門外の変で暗殺される。