大海賊時代の時系列をおさらいしよう!私拿捕船やドレークについても解説

こんにちは、代ゼミサテライン予備校北千住校です。

今日は11月22日、1718年に史上最も悪名高い海賊「黒ひげ」こと「エドワード・ティーチ(サッチ)」がイギリス軍に戦闘の末斬首された日になります。ティーチは1650~1720年代の「海賊の黄金時代」の最も劇的な主役の一人であり、彼の死を機に、海賊船の活動は下火となっていきます。

さて、海賊行為はイギリス、スペイン、オランダ、ポルトガル、フランスといった、当時のヨーロッパ列強による交易や植民地を巡る衝突の最前線として主に生じました。海賊のほとんどはイギリス、オランダ、フランスに起源を持つ人物でした。「海賊活動」が盛んになったのは16世紀、私掠船による敵国船への襲撃がメインで行われるようになります。この頃の各国の海軍と私掠船には明確な差はなく、国の許可を得て海賊行為を行う私掠船が敵の財宝を奪い英雄になる例が散見されます。

そのころ最も有名なのが何といっても大英雄「フランシス・ドレーク」であり、イギリス女王エリザベス1世がドレークのことを「私の海賊」と呼んでいたことは有名です。ドレークはスペイン船からさんざん金銀財宝を奪いながら、スペインの植民地を攻撃しつつ世界で2人目の世界一周を成し遂げます。そしてイギリス海軍副提督に就任し1588年文字通りの海賊戦法で無敵艦隊アルマダを破り、イギリスの国力の伸長に大いに貢献しました。

その後オランダ独立の80年戦争、そして30年戦争という宗教戦争を経てヨーロッパ諸国は各々の植民地開発を再開し、それによって海上交易が盛んになります。そして新大陸の植民地から大量の富が生み出されその多くが船で運搬されたことで。いよいよ海賊黄金時代に入っていきます。

これは3つの時代に分けられます。

①バッカニーア時代(1650年 – 1680年頃) – イギリス人やフランス人の船乗りがジャマイカ島やトルトゥーガ島を拠点に、カリブ海や東太平洋を周航しスペイン植民地を攻撃した時代。
②海賊周航時代(Pirate Round, 1690年代) – バミューダ諸島や南北アメリカ大陸から長距離航路に乗り出し、インド洋と紅海のムスリム商船や東インド会社の船を襲った時代。
③スペイン継承戦争以降の時代(1716年 – 1726年) – スペイン継承戦争が終結して職を失ったイギリス人、アメリカ人の水夫や私掠船員が海賊に転じ、カリブ海、アメリカ大陸東岸部、アフリカ西岸を襲撃した時代。

徐々に時代が進むにつれ私掠船は認められなくなります。国家による海賊の取り締まりは厳しくなり、海賊船団も大規模化していきます。そして海賊たちにとって最後のロマンの舞台、カリブ海で暴れまわったその代表格こそが「エドワード・ティーチ」だったのです。ティーチは漫画「ONE PIECE」に登場するエドワード・ニューゲート(白ひげ)、マーシャル・D・ティーチ(黒ひげ)、サッチの3人の名前の由来となりました。また、フック船長のデザイン元となったり、剣を刺されると空を飛んだりと、今日でも大活躍中です。

世界史 Word Check!

・私拿捕船(私掠船):
国の許可を受け敵国植民地や船を略奪する民間船。

・ドレーク:
イギリスの船乗り。私拿捕船での略奪でスペインにダメージを与え、スペイン植民地の打倒を目的にアメリカ大陸に西航して結果的に世界周航を成し遂げた。1588年には副提督としてスペイン無敵艦隊を破った。

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