みなさんこんにちは。代ゼミサテライン予備校F.E.アカデミー北千住校です。
TOEICが「大学入試英語成績提供システム」への参加取り下げへ
というニュースが出ています。
これについてはいろいろな意見が出ているようです。
TOEICは実際に勉強してみると分かりますが、ビジネスや日常生活で使う英語で、従来の大学受験で出されているような文章とだいぶ異なるように思います。
つまり速読英単語に収録されているような英文とは随分と違う、という感じです。
英語は英語ですが、TOEICのスコアを上げようと思ったら、やはりTOEIC対策をするのが良く、そのTOEIC対策は必ずしも2次試験の点数を上げることにはつながりにくい、と思います。
大学に入ると学術文献を読むことになるので、TOEICで要求される単語や言い回しはあまり親和性がないと思います。
学術分野で言えばTOFELの方ですね。TOFELの文章は逆にビジネスや日常会話で出てこないものです。
それで何を言いたいかと言うと、今はまだなかなか現実感がないかもしれませんが、意識高い系の高校2年生、あるいはそれ以下の超意識高い系の英語ができる人は、いったん各英語の試験を実際に見てみることをお勧めします。
TOEICを除くと、今のところ候補になっているのは、以下のテストになります。
・ケンブリッジ英語検定
・実用英語検定(1~3級)
・GTEC
・IELTS
・TEAP
・TEAP CBT
・TOEFL iBT
実際には高校での指導のしやすさやどの試験が点数が取りやすいとか、そういった情報が広まり、いくつかに絞られるのかもしれませんが、もともと日本の高等学校の指導要領や大学入試とは無関係に作られている試験なので、それゆえに、今まで皆さんが勉強してきた英語とは違う部分が多いと思います。
なのでそれぞれを実際に見て、そこから対策方法を考えていく、というのが良いと思います。
現実的にはその試験に良く出る単語や熟語集などを使って語彙を強化し、過去問を使って問題形式に慣れる、という流れになると思います。
ただ、受験直前ではなくずっと時間がある今なら、どれを勉強してもそれは英語の勉強なので、必ず英語力は上がります。
なお、「立教大学、一般選抜で英語民間試験を全面的に導入へ」
https://univ-journal.jp/26677/
という報道もあります。こちらは私立大学ですが、試験回数も年間5回まであるとか。いろいろと変わっていきそうですね。
本音を言えば、地方の学生が更に不利になるこうした動きは、できれば見直してもらいたいと思っているところではあります。
生まれ育った場所による教育格差は、現在でももちろんありますが、そこは機会の平等をできる限り担保していくのが教育行政の役割だと思っています。