みなさんこんにちは。代ゼミサテライン予備校F.E.アカデミー北千住校です。
英語民間試験の導入を延期する、というニュースには正直かなり驚きました。さらに令和6年度めどにということで一気に5年間も延長されました。
共通IDの発行もなくなったようで、成績提供システムも稼働しない、ということなのでしょう。
英語は大学入試で最重要科目と言って良く、配点が高い。高校の英語指導は大学受験に合せたものになっていくので、大学入試改革はそのまま高校の英語の授業に影響を与えていきます。
外部の民間試験を使うと日本人が英語ペラペラになるのか、ということはたぶんないの。来年から導入予定だった民間試験はそれぞれ歴史がある試験ですが、その試験のために対策をうぃた受験生が、それまで学校で習った時より遥かに早い速度で英語を習得できた、という話は聞いたことがないわけです。試験とはその時の到達度をチェックするという機能が大部分であって、語学の上達も他の物事と同じように地道な努力によって達成される、という性質のもだと思います。
今年のセンター試験で英語を受験生した人の人数は53万人。この人数が4月~12月にかけて2回の外部試験を受けるとすればのべ106万人。106万人の受験生を相手に正確かつ公平なテストを実施するというのは、実際に難易度が高過ぎだと考えていた人が文部科学省の中にも案外多かったのではないかとも思います。
さて、とは言え受験における英語の重要性は変わりませんし、まだ現在のセンター試験に戻す、とも言われておりません。大学入学共通テストは、リーディングとリスニングの点数が同じ、リスニングは配点が倍になります。前に戻るのか、と思ってしまうのは今の段階では少し危ういと思います。
状況を冷静に見つつ、地道に努力をしていくことが大切です。