防災の日と関東大震災、トルコ共和国とチベット仏教

防災イメージ

こんにちは、代ゼミサテライン予備校北千住校です。今日は9月1日で防災の日ですね。1923年(大正12年)の今日発生した関東大震災にちなんだものです。地震の震度は7、マグニチュードは7.9、甚大な被害が出て死者・行方不明者は10万人以上でした。(ちなみに、2011年の東北大震災では最大震度が7、マグニチュードは更に大きくて9.0です。)

関東大震災の後には、震災の混乱に乗じて朝鮮人が暴動を起こしたといううわさを元に、住民組織による自警団によって数千人の朝鮮人や中国人が殺害された「朝鮮人殺害」、労働運動家が警察と軍隊によって殺された「亀戸事件」が起こりました。また、無政府主義者であった大杉栄と妻の伊藤野枝が、甘粕正彦大尉によって殺される「甘粕事件」も起きています。

世界史では翌10月に「トルコ共和国」が成立しています。初代大統領は、ムスタファ・ケマル(=ケマル=アタテュルク)で、政教分離、太陽暦採用、ローマ字使用といた近代化政策を進めました。トルコは親日国家として知られています。1890年(明治23年)に和歌山沖で遭難したトルコ軍艦の生存者を救護したこと、日露戦争での日本の勝利などがきっかけになっていったようです。

ところで、トルコも日本も政教分離の原則を採用していて、それが近代的な政治体制のように思われますが、世界にはいろいろなパターンがあります。オーストリアの登山家だったハインリヒ・ハラーが、チベットに滞在した時の様子を描いた『セブン・イヤーズ・イン・チベット―チベットの7年』を読むと、当時のチベット(首都はラサ)では、人々の生活がチベット仏教の信仰と一体不可分である様子が読み取れます。ここでは社会全体が宗教によって成り立っており、それはそれで一つのあり方として、政教分離の原則とは異なる意味で尊重されるべきものだと個人的には思います。
現在チベットは中国政府の支配下にあり、チベット政府はインドに亡命しています。

ダライ・ラマはチベット仏教の最高指導者に与えられる名称ですが、その選ばれ方は独特です。現在のダライ・ラマが亡くなると、周りの僧達によって次のダライ・ラマが生まれる場所や人物の特長が予言されます。その予言を元に幼い子ども中から候補者を選び、さらにその子どもが先代の持ち物に愛着を示したり、いくつかの質問に想定したような答えをしたりした場合、その子が先代ダライ・ラマの生まれ変わりとして認定されるのです。すべての生きとし生けるものは、肉体が滅んでも魂は滅びることなく永遠に続き生まれ変わっていくという「輪廻転生」の考えに基づいています。